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| 11月16日(日) 千葉ジェッツ戦 |
2025/11/17掲載 |
強度を貫いたチームディフェンスで強豪を撃破
| 宇都宮 | vs | 千葉 |
| 89 | - | 69 |
| 26 | -1st- | 26 |
| 23 | -2nd- | 13 |
| 23 | -3nd- | 9 |
| 17 | -4th- | 17 |
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| 得点 |
| #25 | D.J・ニュービル | 25 |
| #33 | ギャビン・エドワーズ | 17 |
| #42 | アイザック・フォトゥ | 15 |
| #6 | 比江島 慎 | 11 |
| #12 | 高島 紳司 | 8 |
| #9 | 遠藤 祐亮 | 7 |
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宇都宮ブレックスは強豪・千葉ジェッツを相手にホームで連勝を飾った。
前日の勝利に浮かれることなく、冷静に2戦目を見据え、千葉のポイントガードを起点とする攻撃に対し、試合を通して高い強度の守備で立ち向かった。
コロネルHCは試合を振り返り、「千葉ジェッツは素晴らしいチーム。昨日は良い結果を出したが、相手の主力選手(DJ・ホグ)が不在だった。彼が帰ってきても、もう一度同じことができるかが今日の課題だった」と語った。
ホグ選手は、長身ながらもドリブル、そしてレンジの広いシュートもこなすタレント性の高い選手。
HCは「彼が戻ってきたことで、昨日やろうとしたことを遂行するのはより難しくなった。」それでも、「自分たちの強度をさらに上げて勝つことができた。非常に満足している」と、チームの遂行能力を高く評価した。
高島も「40分間通して高い強度でやり切れた」と振り返り、勝因を「チームとしての守備徹底」にあると強調した。
この日の勝利の立役者の一人が、DJ・ニュービル選手。
特に第3クォーターでの活躍が光った。
千葉ジェッツのグリーソンHCは「ブレックスは勝利に値する素晴らしい活躍だった。特にD.J・ニュービル選手は傑出していた。彼がリーグのMVPである理由がわかる」と、相手のエースを絶賛した。
コロネルHCも「本人の気持ちは彼に聞くのが一番」と前置きしつつも、「昨日の試合では、チームは勝ったものの、彼の非常に高い基準からすれば、もっとオフェンスで貢献できたと感じていたかもしれない。だからこそ、今日は非常に高いモチベーションで試合に臨んだのだろう。そして、彼は確かにそれをやってのけた」と、エースの精神的な強さを称賛した。
ニュービルは「自分の狙いどころ(スポット)を見極め、アグレッシブさを維持しながらも無理はしない」バランスを強調し、好リズムに入った際も、無理なショットではなく、最適解を継続することに注力したという。
また、この日は星川の活躍も目立った。
「彼の素晴らしい点は、強豪チームを相手にした試合でこそ、最高のパフォーマンスを見せることだ」とコロネルHCはコメントし「島根戦、先日のA東京戦、そして今日の千葉戦。Bリーグのトップチームに対してベストを尽くせる精神力を持っている。それは彼のキャリアにとって素晴らしいことだ」と、大舞台での強さに期待を寄せた。
星川は、「ディフェンスでいろんなポジションをつけるっていうのが自分の一つの強みでもある。」と強調し、終盤の見せ場となった千葉ジェッツの渡邊選手との1対1では、ロールターンで突破。
かなりスペースがあったので、ボールを持った瞬間からアグレッシブに攻めたという。
渡邊選手から「スピン早かったね」と声をかけられ「日本を代表する選手にそう言ってもらえたのは、 自分の中で大きな自信になった」とコメントした。
この後、レギュラーシーズンは約3週間のバイウィーク(中断期間)に入る。
バイウィークの過ごし方についてHCは、「練習時間もなかったが、それ以上に休む時間が全くなかった。これが一番必要なこと」と強調。
この中断期間中、本格的なチーム練習は2回程度しか予定されていないという。
「まずは体を休めることが最も大事。その上で、数少ない練習に集中して改善を図りたい」と、心身のリフレッシュと効率的な強化を両立させる考えを示した。
このバイウィーク中に実施される日本代表候補合宿に招集された高島対してコロネルHCは「彼が非常に努力し、100%自ら勝ち取ったもの」と祝福した上で、「最初の挑戦は、合宿で良いパフォーマンスを見せ、実際に日本のユニフォームを着てプレーするチームのメンバーに選ばれること。彼がそれを達成できることを願っている」と、次なるステップへの期待を語った。
ニュービルも「呼ばれた理由がある。自分らしいプレーをそのまま出せばいい」と助言し、今回の選出は「運命ではなく、努力で勝ち得たもの」と評価。
緊張よりも平常心で、持ち味を代表の舞台で発揮することを期待した。
高島本人は代表合宿については、「日本のトップが集まる場。プレーだけでなく、選手同士の会話からも多くを吸収したい」と意欲を示す。
自身のアピールポイントは「ディフェンスが軸」としながら「空いたら打つ」オフェンスも怠らないとし、「自分ができることを100%、むしろそれ以上」で示す覚悟を語った。
また、選考の場であることを自覚しつつも、「吸収できることを無駄にしない」姿勢を優先し、限られた時間で全力を尽くし、後悔のない形で臨む決意を明かした。
次節の宇都宮ブレックスの試合は、12月6日(土)の秋田ノーザンハピネッツ戦となる。
更に成長した高島選手の姿を試合で見れることを期待したい。
■ 取材写真
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| 2025-2026シーズン |

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