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執念の大逆転劇 群馬との北関東ダービーを制す
| 10月19日(月) 群馬クレインサンダース戦 |
2026/10/20掲載 |
■ 執念の大逆転劇 群馬との北関東ダービーを制す
| 宇都宮 | vs | 群馬 |
| 83 | - | 80 |
| 16 | -1st- | 27 |
| 21 | -2nd- | 14 |
| 19 | -3nd- | 19 |
| 27 | -4th- | 20 |
| 得点 |
| #42 | アイザック・フォトゥ | 19 |
| #3 | トレイ・ケル Ⅲ | 15 |
| #23 | オーティス・フレイジャー Ⅲ | 15 |
| #6 | 比江島 慎 | 12 |
| #33 | ギャビン・エドワーズ | 9 |
| #7 | 小川 敦也 | 8 |
10月19日、宇都宮ブレックスはブレックスアリーナ宇都宮で群馬クレインサンダースと対戦。
B.LEAGUEの注目カードとなった宇都宮対群馬の北関東ダービーは、最後まで勝敗の行方が分からない激闘となった。
宇都宮は最大11点ビハインドを背負いながらも粘り強く追い上げ、終盤の勝負どころでフレイジャーⅢ、比江島らが躍動。
ホームの大歓声を背に83対80で逆転勝利を収めた。
試合前のサイドラインレポートでは、37歳の誕生日を迎えた遠藤が登場し、自分の誕生日の時に負けた記憶がないとコメント。
実際に第4Qに逆転の3Pシュートを決め、チームに勢いをつけた。
また、比江島は、B.LEAGUE通算6,000得点を達成。
次は、10,000得点を目指すと語った。
■ 試合展開
第1Q:苦しい立ち上がりも諦めなかった
試合は群馬ペースで幕を開けた。
宇都宮はフォトゥ、小川の得点で応戦したものの、群馬の高確率な3Pシュートに苦しめられる。
第1Qだけで4本の3Pシュートを浴び、16対27と11点のビハインドを背負った。
それでも第2Qになると、エドワーズ、比江島、フレイジャーⅢが得点。
比江島の3Pシュート、フォトゥの連続得点、さらに速攻からのフレイジャーⅢの得点などで8-0のランを作り、一気に反撃する。
前半を37対41と4点差で折り返した。
第3Qも群馬の外角攻撃に苦しんだが、ケルⅢが3Pシュートとフリースローで踏ん張り、エドワーズの3Pシュートも飛び出して56対60で最終Qへ向かった。
第4Q:遠藤の一撃で流れが変わる
迎えた第4Q、まず試合を動かしたのは遠藤だった。
遠藤の3Pシュートで61対60と逆転。
しかし群馬も譲らず再びリードを奪う。
フォトゥの3Pシュートで同点に追いつくものの、群馬は再び外角を沈め、一進一退の攻防が続いた。
それでも宇都宮は最後まで崩れなかった。
ターンオーバーから群馬の細川に3Pシュートを決められるが、フレイジャーⅢが値千金の3Pシュートを決め返す。
終盤、比江島が3Pシュートを沈め、さらにフレイジャーⅢがオフェンスリバウンドからゴール下でねじ込み、土壇場で逆転。
ホームアリーナを埋めた観客の後押しを受けながら、激闘を83対80で制した。
■ ボクシングマッチのような試合だった
試合後のコートインタビューで、フレイジャーⅢは一度劣勢に立たされながらも戦い続けたチームの姿勢を振り返った。
ヘッドコーチから「ボクシングマッチのような戦いになる」と伝えられていたことを明かし、序盤に先制打を浴びる形となってもチーム全体で決して諦めず、どんな状況でも戦い続ける姿勢を貫いたことが勝利へとつながった。
終盤の逆転につながったプレーについても「とにかくリバウンドをしっかり取りにいく意識を持っていた」と述べ、チームの象徴である「ブレックスメンタリティー」を体現しようと集中してプレーした結果がビッグプレーにつながったと語った。
さらにブレックスアリーナの大声援について「こういうタフな試合を勝ち切れたのはファンの皆さんの応援があったからこそ。本当に感謝しています」と毎試合駆けつけるサポーターの存在がチームを力づけていると振り返った。
■ 勝敗以上に誇れる40分だった
ラファエレ・ヘッドコーチは試合後、結果以上にチームの戦い方を高く評価した。
「勝ったことだけではなく、こういう戦い方こそが正しい道だということを示せた試合だった。異なるラインアップでも、違う役割を与えられても、全員が100%、120%を出してプレーしてくれたことを誇りに思う」
特に仙台戦からの修正については「前の試合ではプレーすることをやめ、判定や状況に不満を向けてしまった。しかし今日は落ち着いてゲームプランを遂行し続けた。それが大きな違いだった」と説明した。
また勝負を分けたポイントとして、終盤のオフェンスリバウンドを挙げ、「最後のオフェンスリバウンドこそ、私たちが目指すチーム像の象徴だった。勝敗以上に価値のあるプレーだった」
と称賛した。
■ 自分が流れを変えたいと思っていた
第4クォーターに逆転の3Pシュートを沈めた遠藤は、出場時間が安定しないシーズン序盤の葛藤を明かしながらも「今シーズンは悔しい思いもありますが、出場時間が1分でも4分でも、自分にできることはあると思っていた」と、強い覚悟で試合に臨んでいた。
シュートについては「ノーマークなら打つと決めていた。自分が出ている時間に何とかチームの流れを変えたいという気持ちが強かった。結果的に良い流れにつながったと思う」と振り返った。
さらに新体制についても「ブレックスの良さと新しいカルチャーが融合すれば、もっと良いチームになる。今日の勝利はそのきっかけになる試合だったと思う」と手応えを口にした。
■ 優勝候補相手の勝利は大きな自信
終盤に決定的な3Pシュートを沈めた比江島は「群馬は優勝候補に挙げられる素晴らしいチーム。新体制の中でまだ試行錯誤している状況ですが、そういう相手に対して良い試合ができたことは大きな自信になる」と、群馬戦を特別な一戦と位置付けていた。
クラッチタイムの場面については「チームが良い形を作ってくれたので、あとは決めるだけでした。良いリズムでシュートを打てたと思います」と冷静に語った。
また、新システムへの適応についても「まだお互いを理解しながら作り上げている段階。それでもコミュニケーションを取りながら前に進んでいる」と、チームの成長に自信を見せた。
■ 総括
秋田、仙台戦の連敗を受けて迎えた大一番。
宇都宮は第1Qに11点リードを許しながらも、最後まで諦めない姿勢を貫いた。
ラファエレHCが繰り返し口にした「正しい戦い方」、そしてフレイジャーⅢが表現した「ブレックスメンタリティー」。その二つが詰まった40分間だった。
遠藤の逆転弾、比江島の勝負強さ、フレイジャーⅢの執念のリバウンドと決勝点。
個々の活躍が光った一方で、この日の勝利は誰か一人ではなく、チーム全員でつかみ取った価値ある白星だった。
宇都宮は連敗のトンネルを抜け出し、ホームで大きな自信を手にした。
今後の名古屋、信州、川崎との連戦に向けて、新体制のブレックスが進むべき方向を示した一勝となった。
■ 取材写真
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